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日中戦争は中国の侵略で始まった

日本人が忘れた上海での過酷な戦い

日中戦争は中国の侵略で始まった

昭和12年8月、邦人3万人が逃げ込んだ上海の租界を5万人の中国軍が襲った。守るは4千人の海軍特別陸戦隊。これが日本の侵略か!

著者 阿羅 健一
ジャンル 政治・国際 > 歴史・日中問題
出版年月日 2016/03/01
ISBN 9784908117220
判型・ページ数 新書・288ページ
定価 本体920円+税
 

目次

序章 知多半島に眠る兵士たちの石像
第一章 上海の死闘
第二章 中国のドイツ軍事顧問団
第三章 大消耗戦になった上海の戦い
第四章 日独防衛協定と日本の抗議
第五章 中国軍潰走とドイツ顧問団のその後

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内容説明

<内容>

 知多半島の突端近くに中之院という小さな寺がある。そこにおよそ50体の兵士の石像が静かに佇んでいる。第二次上海事変で邦人の命を守るために、犠牲となった若者たちの像である。

 昭和12(1937)年8月13日、在留邦人3万人が逃げ込んだ上海の日本租界に、約5万人の中国軍精鋭部隊が、協定を破って突如襲いかかってきた。守るはたった4000人の海軍特別陸戦隊……。ここから日本兵4万人以上の死傷者を出す3か月に及ぶ大激戦が始まり、日本はなんとか上海を守り切った。

 その後、日本軍は壊走する中国軍を追撃して南京へと向かい、南京を占領した。そこで戦争は終わらず、中国は戦いを長引かせる戦略をとり、日中戦争は拡大の一途をたどっていった。

 本書はその第二次上海事変の戦いを緻密に追い、日本軍の南京攻略は決して侵略ではなく、むしろ中国が侵略したことによって日中戦争が始まり、泥沼化した事実を明らかにしていく。

<出版社から>

 日本人は何となく「日中戦争は日本の侵略戦争だった。中国には謝罪すべきだ」と思っていないか。昭和12年8月13日、在留邦人3万人が逃げ込んだ上海の日本租界に、突如5万人の中国軍精鋭部隊が襲いかかった。守るはたった4000人の海軍陸戦隊……。ここから日本兵4万人以上の死傷者を出した3カ月に及ぶ大激戦(第二次上海事変)が始まり、日中戦争は拡大していくこととなる。日中戦争は決して日本の一方的な侵略ではなかったのである。

 2015年10月、中国政府はユネスコの世界記憶遺産に南京事件の資料を登録した。それを放置することは、「日本国民は残虐だ」という誤った認識を世界に広めることに他ならない。日本人は今、過酷な戦いだった上海戦の実相を知り、「日中戦争は決して日本の侵略で始まったのではなかった」という歴史的事実をはっきり確認すべきときを迎えている。

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